トランスジェンダー可視化の日【Transgender day of visibility】
3月31日は「トランスジェンダー可視化の日」です。トランスジェンダー嫌悪に対し、私たちは共に闘うことを宣言します。
私たちが2014年から継続して実施している大規模調査により、性的マイノリティが直面している様々な問題が明らかになっているところですが、学校や職場における排除やハラスメント、またそれに関連するメンタルヘルスの悪化といった問題は、とくにトランスジェンダーに顕著です。新型コロナの感染拡大の影響により、社会的孤立や経済的困窮はさらに深刻化しています。虹色ダイバーシティは、2022年4月にプライドセンター大阪を開設しました。プライドセンター大阪は、LGBTQも含むすべての人にとって安心・安全なオープンスペースや個別相談など、LGBTQの心身の健康、社会的な健康の回復を支援しています。そして私たちは、社会教育においても、排除や差別のない採用、インクルーシブな職場環境づくりを、今後も引き続き企業や行政に対して働きかけていきます。
■ niji VOICE 2023 報告書
(認定NPO法人虹色ダイバーシティ)
■ 職場のLGBT白書
(認定NPO法人虹色ダイバーシティ)
■ LGBTの従業員と新型コロナウイルス
(Out&Equal〈日本語訳:認定NPO法人虹色ダイバーシティ〉)
■トランスジェンダーと職場環境ハンドブック
〜だれもが働きやすい職場づくり〜
(東優子 著 / 虹色ダイバーシティ 著 / ReBit 著)
■ ヒアリングシート(「トランスジェンダーと職場環境ハンドブック」より)
■ LGBTQ相談先リスト
(認定NPO法人虹色ダイバーシティ)
■ メディアや公人などによる不適切な発言があった場合の報告先まとめ
(認定NPO法人虹色ダイバーシティ)
また、地域社会や日常生活においては、例えば性別欄が男女二択になっていることや、マイナンバーカードの表面に本名や性別が明記されていることなどが、様々なサービスの利用や社会保障を妨げる原因にもなっています。とくに医療サービスへのアクセスが阻害されることは、命にかかわる問題です。問診票における性別欄の見直しをはじめとして、トランスジェンダーが利用しやすいサービスのありよう、社会のしくみの見直しについても、積極的に提言していきます。
最後に、昨今、トランスジェンダーに対する嫌悪言説が増加しています。トランスジェンダー嫌悪は、女性嫌悪、同性愛嫌悪と深く結びついています。私たちは、”LGBTQ”が連帯を表す言葉であることを再確認し、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、その他の性的マイノリティの人たち、アライの人たちに対して、トランスジェンダー嫌悪に対して毅然とした態度で共に闘うことを呼びかけます。
2024年3月31日
認定NPO法人虹色ダイバーシティ スタッフ一同