すべてのこども・若者が、尊重され、
安心して学び、成長できる教育環境へ

学校には、さまざまな性のあり方を持つこども・若者がいます。すべてのこども・若者には、性のあり方にかかわらず、差別されず、尊厳を守られ、安心して学び、自分の可能性を伸ばして成長する権利があります。また、自分に関わることについて意見を伝え、その意見を大切にしてもらうことも、こども・若者の大切な権利です。

虹色ダイバーシティでは、中学生・高校生・大学生などを対象とした授業や体験型学習プログラム、教職員・教育関係者向けの研修・セミナーなどを実施しています。LGBTQ+センターの運営や調査研究で培った知見を生かし、こども・若者の安全と権利を守り、一人ひとりの声が尊重される教育環境づくりに取り組んでいます。

LGBTQ+や性の多様性について「知る・学ぶ」ことから、自分や周りの人の権利について考え、学校や地域をより安心して過ごせる場所にしていくことまで。教育機関や地域の皆様とともに考え、取り組んでいます。

学校から、
性の多様性とこども・若者の権利について考える

学校生活には、授業のグループ分け、部活動、制服、体操着、更衣室、トイレ、体育、宿泊行事、グループ活動など、性別で分けられがちな場面が沢山あります。こうした学校の仕組みや慣習が、あるこども・若者にとっては過ごしにくさにつながることがあります。また、性的指向や性自認、性表現などを理由としたからかいやいじめ、差別、本人が望まない情報共有などによって、安心して学校生活を送ることが難しくなる場合もあります。

困難の原因は、そのこども・若者の性のあり方にあるのではありません。周囲の理解や、学校の仕組み、社会の中にある無理解や決めつけによって生まれることがあります。

性の多様性について学ぶことは、LGBTQ+のこども・若者だけのためのものではありません。

自分や周りの人は、どんな経験をしているだろう

みんなが安心して学ぶためには、どんな環境が必要だろう

学校や社会の仕組みは、誰にとっても公平だろうか

そんなことを考えながら、すべての人の尊厳や権利について学ぶ機会だと、私たちは考えています。安心して学校に通い、学び、人と関わり、自分の可能性を伸ばしていけることも、こども・若者の大切な権利です。

虹色ダイバーシティでは、LGBTQ+に関する調査研究、プライドセンター大阪の運営、教育現場での実践をつなぎながら、さまざまな教育事業を展開しています。

データから見るLGBTQ+と教育

最終学歴3分類
年収3分類

私たちが学術研究者と連携して行なっているアンケート調査からは、LGBTQ+、特にトランスジェンダーのこどもたちの教育機会に格差が生じていることが見えてきています。学ぶことや学校生活に参加する権利が十分に保障されないことが、その後の学歴や収入などにも影響し、将来にわたる困難につながる可能性があります。

こうしたデータは、こどもや若者一人ひとりの経験をすべて表すものではありません。一方で、どのような場面で困難や不平等が生まれているのかを知り、教育環境を見直すための大切な手がかりになります。

虹色ダイバーシティでは、調査によって明らかになったLGBTQ+の人々の経験や課題を、体験型学習プログラムや研修、社会への情報発信に活かしています。

虹色ダイバーシティの教育機関向け事業

01|プライドセンター大阪で学ぶ

虹色ダイバーシティは、大阪・天満橋で常設のLGBTQ+センター「プライドセンター大阪」を運営しています。虹色の装飾に囲まれたセンターには、LGBTQ+やジェンダー、人権などに関する約800冊の書籍をそろえた図書スペースがあり、こどもや若者が自由に探索し、考えることができます。

プライドセンター大阪では、この場所を「学びの場」としても活用し、スタッフが講師を務め、中高生向けの体験型学習プログラムや、修学旅行・校外学習での見学受け入れ、教職員・教育関係者向けのセミナーなどを実施しています。

LGBTQ+に関する基礎知識を得るだけではなく、スタッフや本、地域のイベント情報など、より多面的に情報を得て、自分自身や社会について考えることを大切にしています。

⚫︎中学生・高校生向けの授業・教育プログラム
LGBTQ+や性的指向、性自認などについて学ぶとともに、学校生活や身近な社会の中にあるジェンダーや性の多様性について考えます。

「誰もが安心して過ごすために、自分には何ができるだろう?」

そんな問いを大切にしながら、こども・若者自身が考え、意見を持ち、スタッフと一緒に考え、学校や社会づくりに関心を持っていくことを大切にしています。

探究学習や人権学習だけではなく、修学旅行や校外学習などでの訪問も受け入れています。また、プライドセンター大阪での実践をもとに、各地域のLGBTQ+センターとも連携しながら、中高生の学びの機会を広げています。

⚫︎教職員向けのセミナー・ワークショップ
教職員や教育関係者を対象に、教育現場で起きる具体的な課題を取り上げながら、こども・若者の権利を守るためにできることを考えるセミナーやワークショップを実施しています。

知識を学ぶだけではなく、それぞれの学校の制度や慣習、日常の関わり方についても振り返り、実践につなげることを大切にしています。特に、こども・若者本人に関わることを決めるときには、まず本人の意見や希望を聞くこと、そのうえで、そのこども・若者にとって何が最もよいかを一緒に考えることを大切にしています。

02|学校・教育機関で学ぶ

虹色ダイバーシティでは、中学校・高校・大学・専門学校などからのご依頼に応じて、スタッフが学校や教育機関へ出向き、授業・講義を実施しています。

性的指向や性自認などの基礎知識だけでなく、学校や社会の中にある仕組みや、調査研究から見えてきた課題についても一緒に考えます。年齢や学年、授業の目的、学校で取り組んでいるテーマなどに合わせて、内容を調整することも可能です。

⚫︎中学生・高校生向けの出張授業・講演
LGBTQ+や性の多様性についての基礎知識を学びながら、自分自身のこと、周囲の人のこと、学校や社会の仕組みについて考えます。「違う人を理解する」だけではなく、自分自身も含め、すべての人が尊重され、安心して学び、参加し、成長するためには、どのような環境が必要なのかを一緒に考えます。

⚫︎大学・専門学校等での授業・講義
LGBTQ+や性の多様性についての基礎知識に加え、虹色ダイバーシティの調査研究、LGBTQ+センターの運営、企業や自治体との取り組みなど、実際の活動やデータをもとにした授業・講義を実施しています。授業のテーマや専門分野、学生の関心などに応じて内容をご相談いただけます。

⚫︎教職員・教育関係者向け研修
学校や教育委員会等からのご依頼に応じて、教職員・教育関係者を対象とした研修や講演を行っています。LGBTQ+、性的指向、性自認などについての基礎知識に加えて、「こどもの権利」という視点から教育現場での対応を考えます。

例えば、
・生徒・学生から相談やカミングアウトを受けたときの対応
・いじめや差別、アウティングの防止
・本人が誰に何を伝えるかというプライバシーの尊重
・制服、更衣室、トイレ、体育、宿泊行事などへの対応
・こども本人の希望や意見をどのように聞くか
・学校の制度や環境をどのように見直すか
など、実際の学校生活で起こりうる場面について考えます。

03|すべてのこども・若者が安心して学び、参加し、成長できる環境をつくる

⚫︎レインボー・セーフガーディング
すべてのこども・若者には、安全に学び、活動に参加し、尊厳を守られ、自分の可能性を伸ばしていく権利があります。虹色ダイバーシティでは、LGBTQ+を含む多様なこども・若者の安全と権利を守る「レインボー・セーフガーディング」に取り組んでいます。

いじめや差別、ハラスメント、暴力、アウティングなどを防ぐことはもちろん、こども・若者自身の声や意思が尊重されることも大切です。こども・若者本人に関わることについては、まずその声を聞き、そのこども・若者にとって何が最もよいかを一緒に考えることを大切にします。問題が起きたときだけ対応するのではなく、こども・若者に関わる組織や活動そのものを、安心して参加し、学び、成長できるものにしていくことをめざしています。

04|学びを学校・地域へ届ける

⚫︎どこでもプライド・キャラバン
プライドセンター大阪の機能を、移動図書館のように、各地へ届ける「どこでもプライド・キャラバン」を実施しています。大学や地域の団体等とも連携し、LGBTQ+や性の多様性、人権について知り、考える機会をつくっています。住んでいる地域や環境によって、学ぶ機会や必要な情報に触れる機会に大きな差が生まれないよう、LGBTQ+センターに足を運ぶことが難しい人にも学びや交流の機会を届けています。

教育現場で活用できる教材・資料

虹色ダイバーシティでは、LGBTQ+や性の多様性について学び、考えるための教材や冊子、調査研究データなどを公開しています。
授業や研修での活用はもちろん、教職員や教育関係者の皆様自身の学びにもご活用ください。

⚫︎にじいろ子育て手帳

こども・若者の性のあり方を大人が決めつけず、その子自身の気持ちや成長を尊重しながら支えるための情報をまとめた冊子です。保護者だけでなく、教職員をはじめ、こども・若者に関わる皆様にもご活用いただけます。

⚫︎調査・白書・その他の資料

虹色ダイバーシティでは、LGBTQ+の仕事や暮らし、社会環境などについて継続的な調査研究を行い、その成果を公開しています。

学校・大学・自治体との取り組み・実施事例

虹色ダイバーシティでは、中学校・高校・大学などの教育機関や、教育委員会をはじめとする自治体、地域団体等と連携し、LGBTQ+や性の多様性についての授業、教職員研修、セミナー、教育環境づくりなどに取り組んでいます。

教育機関 研修・授業 実施事例(一部抜粋)

取り組み事例(新着順)

学校・教育機関の皆様へ

LGBTQ+や性の多様性について、学校でどのように伝えたらよいかわからない

生徒・学生から相談を受けたとき、本人の気持ちや意見を大切にしながら、どのように対応すればよいか知りたい

学校の制度や環境を、こどもの権利という視点から見直したい

虹色ダイバーシティでは、こうした教育現場の皆様の悩みや課題について、一緒に考えます。

中学校・高等学校・高等専門学校・専門学校・大学・大学院・教育委員会等から、授業・講義・講演・教職員研修などのご相談を受け付けています。

「何から始めればよいかわからない」という段階からでも、気軽にご相談ください。

ご相談いただける内容

  • 中学生・高校生向けの授業・講演
  • 大学・専門学校等での授業・講義
  • 教職員・教育関係者向けの研修・講演
  • LGBTQ+や性の多様性に関する学校での取り組み
  • 誰もが安心して学べる教育環境づくり など
FAQ

よくあるご質問

Q
LGBTQ+の生徒・学生がいるか分からないのですが、授業や研修を実施できますか?
A

はい。LGBTQ+のこども・若者が「いるか、いないか」を確認する必要はありません。性的指向や性自認などは外見から分かるものではなく、本人が周囲に伝えていない場合もあります。また、自分の性のあり方を誰に、いつ、どこまで伝えるかは、本人の意思が尊重されることが大切です。性の多様性について学ぶことは、特定のこども・若者のためだけのものではありません。すべてのこども・若者が、自分も周りの人も尊重され、安心して学び、参加し、成長できる学校や社会について考える学びです。

Q
中学生・高校生にも分かりやすい内容で実施できますか?
A

はい。年齢や学年、授業の目的などに合わせて内容を組み立てます。難しい言葉を覚えることだけを目的とせず、学校生活など身近な場面から、「自分だったらどう感じるだろう」「みんなが安心して過ごすにはどうしたらよいだろう」と考えられる内容を大切にしています。

Q
教職員だけを対象とした研修もお願いできますか?
A

はい。基礎知識だけでなく、実際の学校生活で起こるさまざまな場面について、教職員の皆様と一緒に考えます。相談を受けたときの対応、アウティングやいじめの防止、プライバシーの尊重、こども・若者の意見の聞き方、学校の制度や環境の見直しなど、それぞれの課題に合わせて内容を調整することも可能です。

教育機関向け事業のご依頼・ご相談

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安心して学び、参加し、成長できる学校へ。