LGBTQから考えるD&I オンライン連続セミナー:実施企業さまインタビュー記事(クラスメソッド株式会社)
2020年3月よりオンライン連続セミナーを計9回開催(2020年12月時点の開催実績)された、クラスメソッド株式会社さまにインタビューを実施。
ダイバーシティ推進室長の魚見賢太郎さまにお話をお伺いしました。
これまで、基礎研修はもちろん、教育・行政・スポーツ・子育て、など様々なテーマで研修を開催しました。
連続セミナーを導入した、定量的・定性的な結果について感想をお伺いしています!
1.会社紹介
有田 : 本日はよろしくお願いします。 まずは、クラスメソッド様の紹介をお願いします。
魚見 : こちらこそよろしくお願いします。
私たちは「オープンな発想と高い技術力により、すべての人々の創造活動に貢献し続ける。」という経営理念のもと、クラウド、モバイル、ビッグデータ、音声認識技 術のコンサルティングやシステム開発、運用サービスを提供しています。
高い評価を得る技術者集団として、お客様の事業課題に寄り添った提案力と、蓄 積・形式化したノウハウをベースに、継続的なビジネス支援を行ってきました。
創業17年目を迎え、グループ全体では500人ほどの規模となりました。
国内7都市(札幌・東京・上越・大阪・岡山・福岡・那覇)、海外5都市(ドイツ・ カナダ・韓国・インド・タイ)にオフィスを展開しています。縦のつながり、上司と部下の関係性を維持しながら、横のつながり、仲間の関係性 を大切に、私たちは成長してきました。
そして、これまで、様々なCSR活動に参画しています。 例えば、がん患者支援活動(チャリティコンサート)、環境保護活動(事業者連絡会)などです。 このようなCSR活動により、経営理念とカルチャーを実現してきました。
有田 : 早い段階からCSR活動にも、目を向けていたのですね。
魚見 : そうですね、活動を進める中で、この10年間に、ソーシャルビジネス・プロボノ等 の動きが活発になってきていると感じます。
2.D&I研修を実施する背景
有田 : ダイバーシティ推進室はいつ頃設立されましたか?
魚見 : 2020年の1月です。
有田 : 研修初回は2020年3月ですから、設立直後、とてもスピーディーでしたよね。クラスメソッド様では、5つのD&Iテーマ(男女共同参画、障害者、外国籍、シニア、性的少数者)を推進していますね。
魚見 : はい、働き方改革を軸として、D&Iを推進する予定でした。
しかし、新型コロナウィルスの影響により、結果として、様々なD&I課題が顕在化してきました。 このため、働き方改革から、D&Iテーマに、研修の軸をシフトしています。
3.研修を実際やってみた感想・結果
有田 : ありがとうございます。では、改めてこれまでの研修を振り返り、いかがですか?
魚見 : そうですね、定量成果ですが、満足度・記憶度・理解度・活用度、4つの指標でアン ケートを行いました。
満足度はほぼ100%に近いですね。
理解度も比較的高く80%くらいです。
記憶度と活用度も70%前後ですから、研修の目的は達成されたものと考えています。
有田 : 研修後振り返りを行っていますが、毎回高い結果が出ていますよね。定性的にはいかがですか?
魚見 : 定性成果ですが、自由記載項目に
「知らなかった」「知ることができてよかった」 「サポートしたい」
の感想が多かったですね。ダイバーシティ推進を本質的に支えるのは、推進担当ではなく、サポーターやアラ イだと考えています。社内に一定数のサポーター(候補)とアライ(候補)がいること、これらは定性評価で得られた成果です。
有田 : これまでの研修はすべて任意参加でした。参加率はいかがですか?
魚見 : 平均して60人くらいですね。
全体における割合は15%前後でしょうか。
有田 :クラスメソッド様は毎週何かしらのD&Iテーマを取り上げて研修していますよね? それを踏まえると、高い結果ですよね。
魚見 : ありがとうございます(嬉)VUCAの時代に、有限のリソース(予算・時間・人材)を、無限のテーマに活用できればと感じています。私たちはすごく貴重な機会をいただいています。
有田 : 社内の変化を感じることはありましたか?
魚見 : ありましたね、メンバー全員参加型・よろず相談のSlackに
「(社内に)性的少数者 のパートナーシップ制度はありますか」の書き込みがありました。
有田 : 社員全員が閲覧できる掲示板に、そのような書き込みがあったのは、社内の風土が変わってきたと実感しますね!
魚見 : そうですね!
性的少数者の方に関連したテーマで、会社の指示ではなく、役職者の意見でもなく、というのは多分初めてじゃないかな、と思いますね。
有田 : それはとても嬉しいですね。
魚見 : そうですね!
4.D&I研修と今後の展望
有田 : 今後の展望をお聞かせください。
魚見 : 2020-2022を、2020(ホップ)・2021(ステップ)・2022(ジャンプ)と位置付け ています。
有田 : 研修では様々な角度から啓発活動ができましたね。
魚見 : そうですね、2021(ステップ)に繋がる2020(ホップ)でした。
有田 : サポートグループ(アライグループ)については、いかがですか。
魚見 : はい、ワークショップのテーマとして取り上げます。自然発生的にサポートグループ (アライグループ)が立ち上がるよう、きっかけを提供できればと思っています。
有田 : 「自然発生的に」というのが素敵ですね。声をかけたら容易にメンバーが集まる環 境。
魚見 : ええ、いつの間にか独自に活動している、が大事かなと。
有田 : そうですね、きっかけはこちらが作らないといけないでしょうけれども、みなさんが手を自然と挙げてくれるような環境が理想ですね!
魚見 :場を提案し、何か起きたら場を整理することが推進担当の役割かな、と思っています。場が無くなったり、場の魅力がなくなったりしないように、ですね。
有田 : ステップのフェーズでも、虹色ダイバーシティはお手伝いさせていただきます。
本日はありがとうございました。
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