ILGA World Conference wellington 2019 に参加

ニュージーランドで開催されました、ILGAの世界会議に参加してきました。

■「ILGA World Conference wellington 2019」ホームページ
https://www.wellington2019.nz/

・1日目

日本からの参加者は6名。本会議に先立ってのアジア分科会にて、山下さんから日本の状況を報告しました。

アジア分科会では、参加者名簿の扱いが問題になっていて、命を狙われる国もあるので、情報管理ポリシーをちゃんと作って、会議後はしっかり名簿データを破棄すべき、という話に。インターネットで国際的な情報共有は容易になりましたが、検閲される国もあるので、身を隠しつつ活動しなければいけない国では、より危険になったとも言えるのかもしれません。ILGAに来ると、世界のLGBTを巡る状況をよりリアルに感じられます。

難民の話も話題に出ていましたが、日本にもLGBTの難民がすでに来ているかもしれない、と思います。技能実習生や留学生の失踪の話を聞いていると、おそらくその中に、母国がLGBTに厳しい国で、日本に希望を持って来たLGBTの人もいるんじゃないかな、と。ただでさえ不法滞在になってしまっているので、追跡・調査は難しそうですが、職場に関わる話でもあるので、心に留めておきたいと思います。

ちなみに、今回はニュージーランド航空でしたが、機内映画で「Pride」特集をしていました。「100 Men」気になります。

ILGAアジアの会議は、今年の夏に韓国で開催予定です。行きやすい国で開催されるので、特に学生さん、是非参加を検討してみてください!

・2日目

アジア分科会、職場の話、国の取り組みを指標にする LGBTI Inclusion Indexの話、世界の取り組み調査の話、SDGsとLGBTの話、台湾の同性婚運動の話に参加。

ILGAの世界地図が、非犯罪化と同性婚に関するものから、非犯罪化と差別禁止に関するものに変わっています。

■ ILGA LAUNCHES STATE-SPONSORED HOMOPHOBIA REPORT 2019
https://ilga.org/ilga-launches-state-sponsored-homophobia-2019?fbclid=IwAR2DLwB_AfYDNB8RkkdwPLFWnOOrJqivWaof0pHJF42eIml_lmCCZb9RVGU

LGBTI Inclusion Index は、今年からパイロット国を選んで評価を始めるそうです。UNDPのプロジェクト。是非日本も参加して欲しいと思います。

■ LGBTI Inclusion Index
https://www.undp.org/content/undp/en/home/librarypage/hiv-aids/lgbti-index.html?fbclid=IwAR0LiP3JZ-KTeE9bB-RY8vtuF4rEaeKEB0WHPMmMngmyHqL9g5gsCZNXjH4

・3日目

最終日。アクティビストのメンタルヘルスに関する分科会、ILGAの全体会議に参加しました。

メンタルヘルスに関する分科会は30人以上が参加して大盛況でした。それだけ必要とされてるんですね…。共感疲労とバーンアウトについての知識、ケアに関するワークショップ。共感疲労に関するチェックシートは、探したら日本語訳がされていましたので、ご参考に。誰かのカミングアウトの経験を聞くことで、共感疲労を起こしてしまうというのは、多くの人が頷いていました。

■ Pro QoL-Japanese version-V
https://www.researchgate.net/publication/305449612_Pro_QoL-Japanese_version-V

全体会議では、次の世界会議がロサンゼルスに決定。アメリカだとイスラム圏の参加者にビザが出ないのでは等の懸念はあったそうですが、他の国でもビザの問題はあるし、政治家に働きかける、と訴えていました。

その後、各分科会で出てきた意見を一つ一つ決議。LGBTQセックスワーカーの問題にILGAとして取り組む、という決議には、最も熱い拍手が起きていました。最後に代表選挙の結果発表。今回、サモアとメキシコの方が選ばれています。

(村木)